ブログ
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叫び
最近ある茅葺き小屋と土蔵が解体される現場を見た。 茅葺きはかつてお蚕の作業小屋で、土蔵は家財道具や書籍、味噌の収蔵蔵だった。 以前建物の寿命は人の6倍だろうと言ったが、どちらも築100年以上は経って見た目は共に古く見える… -
今年の年賀状
蛇歳の一年が始まった。 お世話になっている先輩からの年賀状にはっとした。 『いい建築は静かです、それは手掛ける人の心根から生まれるのでしょう』という添え書き。 優しく深い言葉である。静かな建築とは何も語らずとも美しい建築… -
暮れの挨拶回り
2024年もあっという間に後わずかとなった。今年は所員も減ったり、仕事もはかどらずできつかった。それでも師走はいつも色々やることがあって気忙しい。 いつも通りに今年住まい造りでお世話になったり、年を越すお宅にと挨拶で廻っ… -
宗賀小学校 開学150周年式典
約9カ月かけて制作された旧洗馬学校の模型を、無事納品しました。 元大工の野村さんによって、材の切り出しから組み立てまで、すべてお一人で完成させた力作です! 本ブログでも何度かご紹介しましたが、旧洗馬学校は現在の宗賀小学校… -
民家の年齢
古民家の価値や今後の使い方での相談が続いている。 先ず現地に行って建物や周辺環境を観察する。その後当事者の話を聞く。そのいいところや魅力的なところを探して持ち主に説明するが、以外と本人は気が付いていない。 古民家は古くて… -
居心地のいい消火栓
例年になく猛暑が続いていてたまらない。 仕事の帰り道、村のお寺の道沿いに綺麗に手入れのされたイチイの生垣が続いていた。 その中程に消火栓とホース格納庫が生垣を日除けにしたかのようにチョコンと佇んでいた。この暑さの中でいか… -
水屋箪笥復活
先日引渡しをした東御市の民家では キッチンに水屋箪笥が据えられました。 1年以上前に 松本市波田の移築解体された蔵に眠っていて 譲って頂いたものです。 色が褪せていましたが 塗装屋さんにマットに塗装してもらうと すごくオ… -
あれから40年
木造の大切さを悟り、勉強をしていつの間にか40年。細々ではあるが振り返れば小道ができた。沢山の出会いと共に、ほぼ500件の仕事は住宅が殆どである。 どのお宅も決して完璧ではなくて不満もあろうが、使い続けて頂いて残っている… -
可愛い訪問者達
猛暑に閉口する毎日だが、今日は事務所で爽やかで眩しいひとときがあった。 先日地元の中学生数名が松本の街についいて聴きたいと事務所に来たので少し話をした。その時は皆質問を沢山準備していた様だが、勝手に色々と喋くりまくってし… -
土壁
相変わらず民家再生の仕事を続けている。 昨今の地震続きで地震大国であることを痛感している。 現地の映像は民家がかなり壊れてしまい地震に弱いと思われがちだが、実は建物は傾いてもなかなか潰れはしなくて倒れないのである。 今の…