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丑梁の加工
土蔵風店舗の設計が終わり現在監理をしている。 土蔵の木構造は総二階の屋根を支える松材の丑梁が特徴だ。その丸太梁はなかなか見つからなかったが、ある民家の屋敷にたまたま枯れかかった手頃な太さの松の木があって、伐採して名古屋に… -
焼杉造り
16年前、藤森照信先生のお手伝いで『焼杉ハウス』を造った。その住まいをお施主さんが大層気に入って、ここに来て大幅な手入れが入った。お金も掛かるが嬉しいことだ。 16年もすると水回りや設備など流石に少し傷んだできたが、次の… -
牛梁(うしばり)
松本の商店街にはたくさんの店蔵が残っている。防犯、防火、保存などには最適で立派な建物である。 中町は『蔵のある町』として街並みが揃っているのでそこに蔵風の新築のお店を相談された。本物はなかなか大変であるからせめてそれらし… -
冬の北アルプス
北アルプスの麓、白馬でスキー小屋の再生工事が続いている。今年は例年になく15年振りの大雪で仕事も遅れ大変そうである。職人さんは毎日雪かきから始めているという。 しかし毎週監理で白馬の現場の向かう道すがら、途中田んぼの向こ… -
二つの本棟造りの再生
9月、昨年暮れから同時に始まった二つの民家再生の工事がほぼ完了した。 共に明治中期の本棟造りである。少し立ちが高いが内外共に素晴らしい。 設計や工事は建物に敬意を表して丁寧に、心を込めてしかも己を殺して進めるのがモットー… -
水屋箪笥復活
先日引渡しをした東御市の民家では キッチンに水屋箪笥が据えられました。 1年以上前に 松本市波田の移築解体された蔵に眠っていて 譲って頂いたものです。 色が褪せていましたが 塗装屋さんにマットに塗装してもらうと すごくオ… -
コンクリートの洗い出し
72歳となって今も設計の仕事を続けているが、流石にズクが無くなって最近はもっぱら帰宅が早い。 更に工事ではお金も上がり、職人も激減している。 おまけに性能や使い勝手や制限などばかりが求められて、本来の目的が叶わなくなって… -
初の上棟式
昨日、担当している物件の上棟式が執り行われました。 お施主様のご意向により、地鎮祭に続き品格高い式になりました。 棟梁が手書きで祝詞を用意し、唱和してくださるなど、施工チームの熱意は燃え盛っています。 お施主様、元請業者… -
洗馬学校の模型製作
国宝になった旧開智学校は、明治9年、大工棟梁の立石清重が造った擬洋風建築の代表作であるが、彼は翌年の明治10年には塩尻の洗馬学校と松本の高等師範学校と合わせて「三部作」を造っている。 現存しているものは旧開智学校だけであ… -
民家の相談アレコレ
民家再生の仕事をして40年を過ぎた。勿論新築の方が多いがそれも民家に学ぶ家造りである。今まで450件、内150件程が民家再生で300件が新築となる。『民家レスキュー隊』を名乗ったおかげかここに来て民家の相談が増えた。相談…