かわかみ建築設計室

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洗馬学校の模型製作

国宝になった旧開智学校は、明治9年、大工棟梁の立石清重が造った擬洋風建築の代表作であるが、彼は翌年の明治10年には塩尻の洗馬学校と松本の高等師範学校と合わせて「三部作」を造っている。

現存しているものは旧開智学校だけであるが、何と塩尻は宗賀地区の住民が来年築150年となる洗馬学校(今の宗賀小学校)の模型を造って寄付したいということになり私に白羽の矢が当たった。

奇しくも僕の母校でもあり祖父や父、息子や孫も通っている。今の宗賀小は洗馬学校からは四代目であるが、祖父は初代の洗馬学校で学んでいるのだ!。断るわけにいかない・・。

幸い造ってもらう人は見つかった。今は趣味で松本城や民家などの模型を造っているすご腕の年配の大工さんである。

とはいえ模型を造るには資料はわずかである。他の資料を集めたり聞いたり、何度も開智学校を見に行ったり試行錯誤を重ね何とか模型復元用の図面の目処もたった。立石清重の仕事を調べてみるとよく似ていることもわかった。時代のムードの様なものも。

そうこうしているうちに時間が足りなくなってしまった。当事者には何とか言い訳を聞いてもらい延長してもらうことに・・。

ともかく来年こそ築150年の祭典には間に合わせるべく恥ずかしくない模型を完成させる覚悟である。

川上

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松岡フラスコ
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