助かった民家その後
移築再生の目処がたった本棟づくりの古民家が丁寧に解体中である。
気になって何度も見に行くと、再利用の古材には番付けがなされ手際よく活きばらしが進んでいる。土壁や床を剥がし、屋根が取れるとその木組みが圧巻である。
足元には不要な木材が山となっているが、煤がこびりついた垂木の継ぎ手がイスカになっていてそこに和釘が使ってある。
持ち主からの聞き合わせでも築150年は超えている。
その後屋根の修繕が何回もなされ長い洋釘が沢山使われていて、
大切に使われてきたようだ。
新しい施主の手元へ健やかに嫁入り出来ますようお手伝いしたいと切に願っている。
川上