民藝大会とクラフトフェア
蔵シック館での「信州の手仕事展」
蔵シック館での「信州の手仕事展」
先週末、松本で日本民藝協会の第71回全国大会が行われた。
時同じくして、あがたの森では30回目となるクラフトフェア行われていた。
手づくりの工芸を一般の人にも知ってもらえる機会である。
天気も良く、多くの人出で街中大賑わいだった。
我が事務所は2年も前から民藝大会の準備委員会に入り、この2日間も事務所総出でお手伝いした。
中町の蔵シック館で催された「信州の手仕事展」も大盛況だった。
民藝とは「民衆的工芸」のことで柳宗悦が昭和の初期に言葉にし、日本中に画期的な運動として広まって今日に至っている。しかしその本質があまり知られておらず、アート的要素が強いクラフト、過去の手工芸……、はたまたお土産物の置物??、といまだに誤解されているようだ。
民家も「大きな民藝」であるが、時代の流れの中では住宅の特殊な分野として扱われてしまっている。
その違いを敢えて言うものではないが、我々の心地よい暮らしのルーツとして大切なものだと思っている。
まちに溢れた大勢の若者に手づくりの魅力を知ってもらうのはとてもよいことである。
しかし、本物をつくるには経験と大変な時間と技が必要である。
是非その違いも知ってほしいと思う。
全国大会の懇親会では司会を仰せつかった。
「春寂寥」(旧制松本高校の寮歌)と「信濃の国」を長野県のメンバーで熱唱し、全国からの参加者を歓迎した。
川上