民家レスキュー隊活動
民家レスキュー隊が地元新聞に載って早速二件の情報・問い合わせがあって出動した。
一つは空き家対策の情報で知った古民家である。明治初期の大規模で健全な手入れがされた典型的な本棟造りで、持ち主に中も見せてもらい話もできた。
直ぐにでも使えそうな状態であるが利活用となると住宅以外では中々面倒である。
建物の価値判断は出来ても企画提案は苦手である。
思いつくのは気の合った仲間を数人探して家賃を払って一緒に暮らすというものぐらいで話を持ち掛けた。
急いでいない様子なのでお互いに検討するということで別れた。
もう一つは空き家となって久しく、かなり古くてしかも傷んでいる小規模な本棟造りで、それを取り巻く土蔵や納屋や庭をもった屋敷構えである。
持ち主の案内で全体を見回すと築200年は越すだろうという古民家で、材も細いがよく耐えている希少価値を感じた。
情報を聞いた若者もその場に立ち合ってくれたので聞けば、この全体を借りて治して将来の子供の場として自然保育の拠点にしたいという前向きで具体的な話である。
民家こそそれ自体が人生教育のチカラを持っていると確信するので良い考えに賛同する。
持ち主も期待している様だ。
しかし夢を叶えるには高いハードルがある。先ずは資金と人集めである。
国や自治体の補助制度などのメニューを調べて改めて話をしようということにした。
それでも建物の価値を伝え、取り敢えずこれ以上自分達で傷まぬ様に最小限の片付けや手入れをアドバイスした。
先ずはとにかく出かけて物件を見て話を聞いて諦めないで欲しいことを伝えるのと、同時に思いを共有したボランティアを募ることがレスキュー隊の役目かと思う。
船出はしたものの先は遠い。
川上