大きな葬儀
先日仕事で大変お世話になった御主人が早世され、葬儀に伺った。
混雑が予想されたため30分程前に着いたのだが、すでに会場周辺は車や人で溢れていた。
何とか喪主に一礼をして受付を済ませ入ることが出来た。
正面には遺影を置き、廻りを白い花で埋め尽くされ厳かな会場の廻りは、
数え切れないお花や喪服の人で埋まった。
故人は安曇野で稼業を継がれ、仕事人であり家庭人であり、地域の人を大切に生涯を捧げた。
会社と親族の合同葬で神道により多くの地元の宮司によって儀式はしめやかに執り行われた。
弔辞は故人の遺言によって伏せられたが、宮司が最後に個人的な付き合いとしても
是非伝えしたいとのことで話をされた。
仕事柄、常々神様を大切にされていた故人に対して、
憧れと尊敬と共に無念さを込めて滔々と話された。
宮司等が退いた後、夫人が喪主の挨拶として故人の経過と遺言が話された。
地域と人を大切に。仕事を精一杯に。後のことはお前に任せる。と。
悲しみをこらえた精一杯の役目としてのご挨拶であった。
精進落としの席に残り、知合いの参列者と少し話をした。
こんなにも多くの人に、心から哀悼と影響を持てる人生があると思ったのは
私だけではないだろう。
川上