京都研修
建築士事務所協会が主催する京都研修旅行に参加した。
京都には日本建築文化のルーツのすべてがあるといっても過言ではない。
社寺仏閣はともあれ現代建築の谷間に申し訳なさそうに古い建物が残っている様子は全国どこでもあるが、世界有数の観光地である京都も例外ではない。
それでもさすがに京都である。わずかではあるが、京町家の作事方が実際に町家を再生して残している。
せめて残っている間に目と心に焼き付けようと行った。
今回は京のほんの一部しか見られないが、それでも「茶の湯」の文化はすごい。
その広がりの一つとして今回は洛北の落柿舎を見に行った。
訪れる人が少ない場所なのでゆっくり見ることができた。
松尾芭蕉の一番弟子の向井去来の庵である。去来が俳句奉行とは知らなかった。
その場所はかつて西行も訪れて和歌を残している。さすがの時代背景だ。
扁額に人生訓らしき言葉が刻まれている。すべてはわからないが、頷くことが多い。
京都は機会があればいつでも何回でも来たい場所である。
川上