看板建築の街歩き
先日松本の看板建築を見て回るガイドをした。
看板建築とは50年程前に名付けられた商住一致の建築で、通りに面した
全面だけが看板の様に華美にデザインされた木造2階建ての建物である。
街中の古い商店街で首をあげて歩くと沢山目に入ってくる。
関東大震災後、東京で始まり主に東日本の地方都市に拡がった。
戦後も続き高度経済成長まで盛んに造られた。
そのデザインは大抵洒落た洋風のつもりらしい。その殆どがデタラメであるが
職人技は見事である。
思うに主人と職人が真剣に楽しんで目立つ様に造ったものだろう。
大正ロマンの雰囲気が伝わってくる。
ナンセンスといえばそうだが、真似は絶対にできない程見事であるとも言える。
とにかく秋晴れの午後、10人程がキョロキョロ・ゾロゾロと街中を巡った。
川上