かわかみ建築設計室

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西福寺本堂 基礎工事が間もなく終了

塩尻市の西福寺では、本堂の基礎工事が完成に近づいています。

西福寺は、松本市から見て、岡谷方面と木曽方面への分かれ道を作っている山の北側の斜面に建っています。山を一部切土して建てたとおぼしき本堂は、山の斜面に対して窪みに建っているような配置となっていて、長年、湿気とシロアリの被害悩まされてきました。

そこで、湿気問題を解決すべく、床下に風が通る空間ができるように今工事では思い切って土を鋤き取って、防湿コンクリートを打つことになりました。

しかし、床を解体すると立派な大引が縦横無尽に入っていて、このままでは重機が入れないことがわかりました。ただ、すべて手掘りとすると手間と時間がかかりすぎてしまいます。かといって、せっかく柱を固めている材を取ってしまうのももったいない…ということで、重機の進行方向に平行な大引きと足固めは残し、直行する大引きは取り外し、直行する足固めは乗り越える(!)ことになりました。

小型のパワーショベルで本堂に乗り込んで、礎石の周りを慎重に掘り進めていきます。

なるべく柱が落ちて来ないように、数箇所飛ばしで進めます。

石の周りに空間ができたら、鉄筋を組んで型枠を組み、コンクリートを打って石が動かないように固めます。

すべての礎石を固めたら、残りの土の搬出作業も済ませて、防湿コンクリート用の鉄筋を組みます。

あとは一面にコンクリートを打設して基礎工事は完成です。

根切・配筋・型枠・打設が同時に数か所で進む複雑な工事でしたが、基礎屋さん、代理人さんや構造屋さんも交えて知恵を出し合い、繊細なパワーショベルさばきや手掘りなど技を駆使してもらえたことで、何とか基礎工事の終わりが見える段階に来ることができました。

このあと本堂は、大工工事に移ります。

石田

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松岡フラスコ
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