暑気払い
不穏な世界情勢のなか、ご先祖様をお迎えするお盆を前に、事務所では所員の送別会を兼ねて暑気払いをした。総勢9人。一次会はビルの屋上の騒がしいビアガーデンでカンパイを。
たらふく呑み食いした後、二次会は馴染みのカウンターの飲み屋さんで静かに反省会を。
次の日、写真を見ながら分析すると平均年齢は36歳。わが夫婦を除けばだ。
彼らにはいずれこの国の建築を支えてもらわなくてはいけない。
わが事務所はこの国の住まいを原点とした建築のあり方を根本から学ぶ為の「修行の場」なのだ。
特別なことは必要ない。とにかく実務を通しての基本しか教えない。
基本こそが大事だと思う。
その上でもし出来るなら新しいことを考えればいい。
出来なければ模写を繰り返しその心まで近づくことだ。
そのまま終わったとしてもいいではないか。
設計職人としては一人前になって、これから世間の役に立つという責任がある。そんな弟子が育つのならば、この歳になってもやり甲斐があるというものだ。
とにかく今やっている仕事を丁寧に一生懸命仕上げていくことしかない。
お盆休みが終わって今年後半の仕事始めに、まず最初に思ったことだ。
川上