塩尻志学館高校に三つの校歌が!
高校のリビングデザインの授業のお手伝いをして15年程になる。
6コマ程だから主に住まいの歴史をスライドなどで説明して、
奈良井宿の町並みを見学してからレポートを出して貰い、
その後自分の部屋を居心地良くするべくレイアウトをして
図面にしてみるというものだ。
数年前、校門の横に大きな石碑があって高校の校歌の歌詞が彫り込んであった。
校歌には必ずその地の自然や歴史が誇り高く謳われている。
覗き込むとなんと3つも校歌が草書体で刻まれている。
この地と深い関わりのあった釈 迢空・太田水穂・若山喜志子という
近代短歌の名だたる3歌人である。
確かにこの高校は出世魚のごとく時代に合わせて校名を変えてきた。
その都度豊かな心を育むがごとく生徒を励ます校歌が生まれた。
羨ましい限りである。
石碑のあることも歌詞に込められた想いというものも知っている学生は
殆どいなかったが、是非記憶して校門を後にして貰いたいものだ。
川上