静岡大付属浜松中 生徒からの手紙
先月、中学生の総合学習の一環として浜松から可愛い生徒5名が当事務所を訪ねてきた。
第一印象は礼儀正しく優秀な感じだ。
室内を案内した後、応接間で話を聞く。質問もたくさん用意していてなかなか気持ちが良かった。
約一時間半とわずかでの時間だったので、かいつまんで設計という仕事を通して普段考えていることや進め方を伝えた。5名はメモを取りながら熱心に話を聞いてくれていた。
彼らを前にして人生の先輩として少し気分が良かったのと手応えもあった。
何故この仕事かとの質問には、始めた当時のこれといった理由もなく、天命でもなく、行き当たりばったりにやって来た結果だけだが、一生懸命やっているとよいこと悪いことが見えてきて、さらにやりたいことが見えてくるものだと答えた。
多少なりとも彼らがこれからの進路を模索するにあたって参考になればとの思いである。
帰りに僕の本『住み継ぐ家の物語II』を渡して感想文を強要し、さらに事務所の玄関で記念写真を撮って送り出した。
今月に入ってお礼文と感想文が届いた。綺麗な字、丁寧な文に嬉しくなって、早速それぞれの生徒や先生に返事をしたためた。
ソロソロ人生幕引きを考える歳となったが、後から続く者への期待とエールのつもりではあるが、上から目線は生来のものでもある…。
川上