長野駅前 店舗・喫茶 古材と照明
長野駅前で進行中の店舗と喫茶の複合建築は大工工事が順調に進み、古材の梁が吊られました。定例打ち合わせも、塗装や仕上げ材、照明計画の具体的な検討へ入りました。
今回はデンマークの照明メーカーのアドバイザーの方に東京のショールームから来ていただき、現物を見ながらいくつか提案をいただきました。
1940年代につくられ、その後廃盤となっていたガラスのペンダント照明が一昨年復刻されたとのこと。カタログはシンプルすぎて素通りしてしまっていましたが、現物でデモをしていただくと、ぽってり厚みのある乳白のガラスが、柔らかくあたたかい明かり溜まりへと変わり、不意を突かれてドキッとしてしまいました。
最近はLEDの一般化もあって、照明の多様性や見せ方の幅はどんどん広がっていますが、それが人の心に訴えるだけの力を持っているのかと言えば、それはまた別の話。今回の器具は、あかりの原点はそんな小手先のテクニックなど一瞬で凌駕してしまうのだよ、と言わんばかりの力を持っていました。
古材と照明の組み合わせも、信州ではあまり見かけない様相となりそうです。
とはいえ、そんな余韻に浸っていたら「早く決めてよ!!」と現場監督と電気工事屋さんから叱られてしまいますので、急いで決定しなければいけません(汗
山田