民家の相談
最近、空き家になって久しい二つの民家の相談があった。
一つはとりあえず購入したがどうしたものかというもの。
もう一つは高齢の一人暮らしで後をどうしたものかというもの。
共に田舎にあって立派なものだが、寒い、暗い、汚い、使いずらい、不便だ、けれど勿体無い…。しかし金銭的にも手に負えない。
今まで様々な活かし方で幸運な例も話すが名案は浮ばない。
先ずは知らなかった価値を見つけその大切さを伝える。
また壊す選択は避け残すことを話す。
とにかく雨漏りだけは防ぎ、簡単に手を入 れずに時間をかけて方策を練ろうと現状維持を話す。
建物が残ってさえいればいつかやりようが見つかると信じて説得する。
コロナ禍の中、地方の時代がやって来そうだ。
今のままではいけないが、現代をしっかり捉えて再生すれば間違いなく民家はいいはずだ。
新しい時代だからこそ時代を超えて民家が見直されると信じている。
川上