かわかみ建築設計室

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あれから40年

木造の大切さを悟り、勉強をしていつの間にか40年。細々ではあるが振り返れば小道ができた。沢山の出会いと共に、ほぼ500件の仕事は住宅が殆どである。

どのお宅も決して完璧ではなくて不満もあろうが、使い続けて頂いて残っている。驚きである。

そして今は不都合な水回りや断熱性、ボイラーやサッシまで変えても手入れをしたいとの相談で、嬉しいやら困るやらで慌ただしい日が続いている。

このところ年をとった夫婦から、住み慣れた母屋は子供にやって自分達は小さな離れを造って住みたいと言う相談が数軒続いた。足し算の豊かさである。

家は孫末代住み繋いで行くべきで、造り替えるものではないと改めて思う。莫大なお金をかけるものだからだけではなく、愛着とか馴染みとか、住む人の大切な『場と時間』が籠っている。その継続に価値がある。

『正しく古いものは永遠に新しい』という名言と共に積み重ねられた価値を守り続けて欲しい。

そろそろ日本も歴史から学び、新しいばかりを良しとする価値観から抜け出してもらいたいものだ。

川上

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松岡フラスコ
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