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その4 民家は狭かった?
一般的に民家は大きく立派だと思われているが果たしてそうか?。 今の時代住宅は生活のためにだけの目的で造られているので床面積の目安は一人10坪。たとえば4人家族ならせいぜい40坪ほどでいいことになる。 その昔民家では様々な… -
その3 民家は無意識で個性が無かった
住まいはいつの世も自然条件と社会条件の二つで構成されている。 民家は特にその地域の自然条件(風水害、日射、生物など)に大きく左右され、全国的には多様で固有の形態があるが、その地域では何々造といってほぼ同じ形態であることが… -
その2 民家は人様の為に造られた?
今でこそ数が少なくなっているが、古民家は概ね立派で大きい。 昔の建物はその殆どが平家に屋根が架かっていて、間取りは主に土間・板の間・お座敷の3つのブロックに分かれていた。そこでの生活は主に家族の寝食・生産・接客であり、と… -
その1 民家は差別用語であった?
民家とは古くて立派で逞しい住まいと思われがちだが、江戸時代に始まる用語で、実は武士が『お屋敷』と区別した庶民の住居で農家・町家・漁家などのことで、質も規模も価値が低いとみなされた住居の事を指した。 それは士農工商の身分制… -
民家の話
設計の仕事をして今年で50年・73歳となる。ここまで目標もなく頼まれたものをただがむしゃらにやってきたが、結果として『民家』に至った。そして今、民家に学んでいる。 古民家は今でこそ少し注目されてきたが、今までは役に立たな… -
暮れの挨拶回り
2024年もあっという間に後わずかとなった。今年は所員も減ったり、仕事もはかどらずできつかった。それでも師走はいつも色々やることがあって気忙しい。 いつも通りに今年住まい造りでお世話になったり、年を越すお宅にと挨拶で廻っ… -
宗賀小学校 開学150周年式典
約9カ月かけて制作された旧洗馬学校の模型を、無事納品しました。 元大工の野村さんによって、材の切り出しから組み立てまで、すべてお一人で完成させた力作です! 本ブログでも何度かご紹介しましたが、旧洗馬学校は現在の宗賀小学校… -
民家の年齢
古民家の価値や今後の使い方での相談が続いている。 先ず現地に行って建物や周辺環境を観察する。その後当事者の話を聞く。そのいいところや魅力的なところを探して持ち主に説明するが、以外と本人は気が付いていない。 古民家は古くて… -
あれから40年
木造の大切さを悟り、勉強をしていつの間にか40年。細々ではあるが振り返れば小道ができた。沢山の出会いと共に、ほぼ500件の仕事は住宅が殆どである。 どのお宅も決して完璧ではなくて不満もあろうが、使い続けて頂いて残っている… -
土壁
相変わらず民家再生の仕事を続けている。 昨今の地震続きで地震大国であることを痛感している。 現地の映像は民家がかなり壊れてしまい地震に弱いと思われがちだが、実は建物は傾いてもなかなか潰れはしなくて倒れないのである。 今の…