かわかみ建築設計室

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牛梁(うしばり)

牛梁(木材加工)


松本の商店街にはたくさんの店蔵が残っている。
防犯、防火、保存などには最適で立派な建物である。

中町は『蔵のある町』として街並みが揃っているのでそこに蔵風の新築のお店を相談された。
本物はなかなか大変であるからせめてそれらしいものにと計画した。
外観は周りと合わせてナマコ壁のどっしりとした蔵風にしたが、内部もいかにも土蔵を思わせるたくましい蔵造りを考えた。

屋根の重さを支える牛梁の採用である。昔は当たり前にやっていた伝統的な木構造である。

たまたま太い松の丸太が枯れて斬り倒すというので、偶然それが手に入り加工して使うことになった。

見立てをした後の伐採・運搬・加工・組み立てなどの作業は今では大変だが何とか工務店や大工さんの努力で実現できるのではないかと期待している。

とにかくこれからである。

牛梁(伐採後)
斬り倒した後

牛梁(皮剥後)
皮をむいた後



川上

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松岡フラスコ
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