洗馬学校の模型造りから(続き)
我が故郷にかつて明治10年に造られ大正6年まで使われた洗馬学校が建っていた。大工棟梁は開智学校を建てた立石清重で、開智学校が建ったその翌年に出来ていて今年が築150年となる。
それを記念して30分の1の模型を造って残そうということになり、当事務所が昨年から2年がかりで準備を進めている。
先ずはできる限りの資料集めと取材から、間取りと立面の設計図の復元である。(2023.12月18日のブログ参照)
図面起こしでは古図のスケッチもそのプロセスで微妙に違っていることもわかってきた。悪戦苦闘の中で、設計者というより大工棟梁立石清重の意気込みや、当時の住民の熱意と誇りの様なものまでが伝わってきた。
その途中、何と当時の門柱と沓石と思われるものを発見した。それはある民家の軒下にあったのだ!。寸法は図面とぴったり。
とはいえ150周年の準備で取り巻きは完成品を期待している。
楽しんでいる暇はない。
もう少しで独断と偏見の図面が完成だ。
その後、紙で100分の1のスタディ模型を造って、後は腕のいい模型製作の大工さんに渡すだけだ。
川上