民家の年齢
古民家の価値や今後の使い方での相談が続いている。
先ず現地に行って建物や周辺環境を観察する。その後当事者の話を聞く。そのいいところや魅力的なところを探して持ち主に説明するが、以外と本人は気が付いていない。
古民家は古くて汚なくて暗くて使いづらく大きすぎて手に負えない・・が、価値があるのか?、何処か壊すにはもったいないので何とかならないか?、との話から始まる。
例えば民家の古さだが、今までの経験から建物の寿命は人間の7倍だと思われる。
例えば明治初期の築140年だと人の20歳に当たる。民家は元気そのものでこれから役に立とうというものだ。
人生100年時代だと言われているが、民家の寿命はその7倍の700年となる。
とはいえヒトもそうだがそのままではダメで、手入れはその都度必要になる。
そうすれば年ごとに味わいが増して更に魅力的になり、時代を貫く価値のあるものになっていく。
結果的には文化的かつ経済的なのである。新しいものにはない価値がある。
こんな素敵な建物に皆が気がついて大切に使い続けてもらいたいものだ。
(仕事が欲しいからいっているのではありませんよ)
川上