被災地を訪ねて
先日、設計仲間と東日本大震災の復興の視察へ宮城に出かけた。
車で7時間、遠い…。
昔の仲間が沢山の資料を準備してくれ、雨の中、熱心に各地を案内してくれた。
「みんなの家」や木造住宅団地やビルの他、大規模に造成された防潮堤とセイダカアワダチソウの平原、被災した小学校を視察…そして住民のお話。
着実に復興は進んでいる。
様々な現状に納得するが同時に疑問も。
そこには普段の生活が無く、引き裂かれたような暮らしの姿があった。
一体、主人公は誰なのか、国の大きなお金を使ってこれでいいのかと。
災害を克服しようとしているだけで、海に暮らす人のためになっているのかと…。
山で暮らす者の余計なお世話かもしれない。
次の日、信州に辿り着いたのは夜中の0時をまわっていた。
川上