蔵のまち歩き
松本市と建築を通して松本の歴史を学ぶというお手伝いをして5年である。
今年は蔵をテーマとしてやって来た。
蔵と言えば何と言っても中町である。
先日一般の希望者と建築の仲間と20人程が中町周辺を歩いた。
中町は何度も見て回ったがその都度新しい発見があってワクワクする。
また参加者の中に歴史に詳しい人がいて教えてもらえる楽しさもある。
土蔵は主に火事や盗難から大切なものを守る目的があるが、
お金もかかり立派な建物が多い。
50年以上前、中町育ちで松本民芸館を寄付した丸山太郎氏が中町は
土蔵造りが相応しいと言っていたにだ。
それがまさにその通りの街並みとなった。
当初の蔵もあれば蔵風のビルもある。
お店や住居に混じって診療所や資料館もある。
全てとは言えないが此れだけ揃っていると独特な雰囲気が漂い魅力的である。
今では地元ばかりでなく。外国人までが沢山集まってくる。
先ずは蔵シック館から出発し、はかり資料館の中に入り、
神明社の路地やせせらぎを見て回った。
我々は知っている限りの中町や土蔵造りの説明をしたが、
参加者の熱心な質問に少し躊躇もした。
最後に四柱神社に辿り着き神明造りの話をした。
最も大切なものは神様を安置するという倉である。神輿の元でもある。
土蔵ばかりがクラではない。
とはいえこれらのものは大切な宝であることは納得したようだ。
川上