かわかみ建築設計室

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土蔵改修の相談

建築設計の仲間から、松本市内の土蔵づくりの町家の再生のアドバイスを求められた。
使われなくなってかなり傷んだ土蔵を貸してもらい、直して使いたいという。
予算は少ないが希望はわかった。とにかく現場に行ってみた。

蔵戸前仕事や小屋組がいい。典型的な土蔵造りの立派な町家である。築100年と見た。
経年変化で床の不陸や柱のヨロビ、壁の剥離や白蟻の害があって傷みが激しい。

土蔵ならではの要素や技術的な話を伝えたが、さすがに同業者ゆえ理解が早い。
ほとんどの場合、つくった当時を想像して、そこを生かしながらこれからの用途に当てはめるとうまくいく。
それが「再生」という作業になる。

土蔵の再生にあたっては、不陸やヨロビの直しをすることが理想だが、費用も増してしまう。
今回はそこまでできそうもないので、建物にこれ以上のダメージを与えないよう補強や補修に留め、
水回りを設けることをアドバイスした。

そうするだけでも長持ちはするし見違えるようになる。
わが事務所のすぐ近くなので、できるだけの協力をしたい。

川上

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松岡フラスコ
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