焼椹の制作
先日、ずっと楽しみにしていた、新築建物の外壁に使う椹(サワラ)の焼き加工を行いました。
風のない朝のうちに、まずは材料を三角の煙突状に針金で組み立てて、下から火を入れます。
すると、だんだんと火が上り、しばらくすると煙突上部から炎が噴き出すので、頃合いを見て煙突を引き倒して消火します。
焼け具合のコントロールがなかなか難しく、最初のうちは焼けていない部分もちらほら出てしまいましたが、やっていくうちに上手になるもので、やがて均一に焼けるようになってきました。
最初はあまりの迫力に仰天しましたが、怖がっていたら大事な材料が燃え尽きてしまいますので、皮手袋をたよりに、火に手を突っ込むしかありません。焼き工程が終わってみると、絶叫マシンに乗った後のような爽快感がありました。
その後、木口の焼けていない部分を追加で炙って完成です。
くっきりとした黒になった椹。どんな雰囲気の建物ができるのか、大変楽しみです。
石田