民家レスキュー隊の活動その後
民家を大切に、もっと利活用しようと勝手に立ち上げた民家レスキュー隊だがその後あまり活動していない。
仕事であちこち出かけるが、田舎ほど沢山の民家が物置になっているか放置されている様子を見受ける。いつもすごく残念な思いである。もし民家そのものに心があるならさぞかし寂しい思いをしていることだろう。
かといって民家の持ち主に突然の飛び込みで訴えるわけにもいかないしどうしたものかと暗くなる。それでも仕事柄、民家に住みたいという話や不要だからいらないかとの話も入ってくる。タイミングや条件が合えば幸運な例もあるが、仕事としている我々でもそのケースは殆どない。
ところが最近民家を欲しいという話を多く聞く様になった。
そういえば昨今の欲しいものが無くなってきて、もの余りの時代に入った感がある中で、情報だけはツールの進化により簡単で大量のやり取りができるようになった。
民家ばかりでなく古家具や小道具、服や食べ物なども見直されたり、洒落た使い方も見受けられる様になった。いい傾向だ。
とするなら今以上に古民家情報を出すのも民家レスキュー隊の役目ではないかと思いはじめた。
空き家バンクなどは良い例であるが、もっと気軽に、例えばメルカリやジモティーなどのフリマアプリでそんな情報が見つけられると、多世代に見てもらえて面白いかもしれない。
民家の価値評価は多少できるのでそれを基に「お仲人」の役目をしたい。民家ばかりでなく、建物なら土蔵や納屋・離れや作業小屋など不要、欲しい、との情報は出来るだけたくさん欲しいものです。
因みに目安として戦前の建物ならほとんど使えて、その方が新築以上に価値があると確信している。
川上