民家再生の工事
今年も幾つもの民家の相談を受けている。相談段階でどうするか検討しているもの5件、再生工事が進んでいるもの5件と何かと慌ただしい。
最近は年配で地元の人からより、都会からの若者や海外からの相談者が多い。
殆どの民家は再生した方が良いと確信しているので、先ず民家の良いとこ探しと、その魅力を伝えることに徹して決して再生工事を進めることはしない。
前に進めるもの、諦めるものと深刻に時間をかけて決断するからだ。





ほぼ決まって耐震性と断熱化と快適性と工事予算の相談から始まる。
幸運にも全てをクリアして工事に進めばいいが、すべてがそうなるとは限らない。ほぼ3分の1は断念することになる。
どんな再生も始まれば施主は勿論、職人も我々も不安と期待の中で真剣さが続く。
民家再生の出来の良さと施主の喜びの顔を見る為に。





(川上)