街なか土蔵めぐり
先週の土曜日、松本の街中にある土蔵のウォッチング企画があり、
10数人が集まり案内役で歩いた。
街中には用途や目的、時代やグレードによって様々な土蔵がある。
日頃仕事でも気になっていたのでそれらを見て回るいい機会になった。
いい天気である。
最初に中町の蔵シック館に集合して、以前造り酒屋の店蔵を移築利活用したもので、
その木構造のすばらしさやなまこ壁の造り方を説明する。
歩き出して通りに面してもそうだが、路地の奥にも様々な蔵があり、
猫の目のごとく辺りを見ながら歩く。
店の通り土間を抜けて奥の土蔵を見せてもらう。
大切なお宝がしまってあった様子が良く解る。
また城下町ならではの複雑な道を通って土蔵を巡る。
途中、我が事務所の2階の座敷で休憩を兼ねて蔵のウンチクを話す。
皆静かに聞いている。
その後も蔵めぐりで今度は小さな蔵を活用したお店に入り、
小屋裏で牛梁という太い梁の説明をする。
次は善光寺街道に面した店蔵に向かう。今でも現役の味噌屋さんである。
ご主人から直接その歴史と味噌の造り方の説明や、
はたまた屋敷に残っている土塁の跡までも見せて貰った。
最後に松本城の二の丸奥にある小さな金造蔵を見た。
大切なものを仕舞うため土蔵は奥にあるものだが、
松本城の規模が小さいことも質素な造りの土蔵から推し図られる。
秋の夕方近くまで2時間半、ブラブラと歩く土蔵めぐりであった。
様々な世代の参加者の、みな変わらぬ熱心さが印象に残った。
川上