民家レスキュー隊出動
猛者の夏が過ぎていつもの秋が来た。
松本は波田と奈川にある二つの民家から相談があった。
古くて価値もわからず使えるものかとの相談だ。
早速レスキュー隊として出掛けてみると、波田は本棟造、奈川は野麦街道沿いの町家である。
いずれも典型的な古民家で、住む人がいなくなった空き家である。
まずは屋根からの雨漏りと土台の傷み具合を診て、間取りや経年変化や暮らしぶりを想像する。
そして持ち主からそのいきさつやかつての暮らしぶりを伺う。その後にどちらも骨組みや形や保存状態がいいので十分再生が可能だと伝える。
実は戦後の改修があるほど移築や治しに余分なお金がかかるものだが、この二つはあまり手が入っていないので助かる。
どうするかはこれからだろうが、まずはそのままでいいから雨漏れと腐朽に気を付けて大切に維持する様にと話す。新築以上の価値があるとも。
まだまだ沢山の古民家が地方に眠っている。
全く勿体ないので少しでも利活用のお手伝いをしたいものだ。
川上