かわかみ建築設計室

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模型づくり

こんにちは、スタッフの両川です。

松本もようやく秋らしくなってきました。秋晴れの日の澄んだ空気は気持ちがいいですね。

今日は設計業務の一つでもある模型づくりについて紹介したいと思います。全ての物件で模型をつくるわけではありませんが(つくらない物件の方が多いです)、時々設計の合間に模型をつくることがあります。

模型をつくる目的はいくつかあり、設計事務所によっても異なります。例えば、設計士が空間を把握し計画を考えたり磨いたりするためのもの(スタディ模型と呼ばれます)もあれば、計画段階でお施主様に完成の具体的なイメージを持ってもらうためのものもあります。あるいは建物の完成後に記念につくる場合もあります。

住宅模型の例

弊社では、基本的にはお施主様に計画をより具体的にイメージしてもらうために模型をつくります。設計自体は図面によって進められますが、紙だけでは中々空間のイメージを掴めません。しかし100分の1や50分の1といった縮尺で模型をつくってみると、途端にイメージがしやすくなります。やはり2次元よりも3次元の方が感覚的に分かりやすいのです。最近ではパソコン上で3Dモデルをつくってお施主様に見せることもあります。

小規模物件(店舗)改修のための模型

いざ模型を見てみると、この空間はこうして使いたい、ここにはこんな家具を置きたい、あの絵を飾りたいといったイメージが膨らみます。ほとんど妄想と言っても良いかもしれませんが、家づくりにおいてはとても大事なことです。代表の川上もよく「妄想をしてみてください」とお施主様に伝えます。将来その家でどんなふうに暮らしたいか、休みの日にはどんなふうに過ごしたいか、などなど。そういう妄想があって初めて、この部屋はこういう空間にしようとか、間取りはこうしようとか、そういうことが根拠を持って決められるようになるのだと思います。

小規模物件(店舗)の模型内部

実際にお施主様に模型を見てもらうと、イメージが膨らんで様々な要望や意見が出てきます。模型は完成のイメージを共有すると同時に、お施主様が具体的に暮らしを想像するためのきっかけにもなるのです。そうして出てきたイメージを計画に反映させながら、設計は進められていきます。

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松岡フラスコ
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