広く地元で愛される蔵元の敷地内には、築150年、およそ120坪という大きな民家が建っていました。
長く空き家となっていましたが、前面道路の拡幅事業に伴い、この民家を持ち上げて道路からセットバック（曳き家）し、蔵元の直営ショップと事務所へと蘇らせました。構造材はできるだけ生かし、直営ショップの床には有明砂を使うなど地域に馴染んだ佇まいを継承するとともに、事務所には床暖房やLEDの調光照明を用いるなど現代の設備も組み込んでいます。（平成29年度「信州の木 建築賞 優秀賞受賞」　監修：降幡廣信氏）
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