かわかみ建築設計室

建築事例

朝日村K邸 民家再生
江戸時代の古民家を若い家族の住まいに
【住宅・別荘(リノベーション)】
中信地方には本棟造の民家が今でも多数見られ、景観と人々の生活を支え続けている。10年程前、山里に佇むそれがあまりにも里山の風合いに馴染んでいたため思わず立寄りご主人に聞くと、築200年を超えると伝わる民家を代々大切に守っているとのことで、勝手ながら安心した。それが一昨年そのご子孫から、ご家族とともに都会から脱サラして帰郷したので、本棟造を直して高原野菜を栽培しながら親子3代で暮らしたい、突然相談があった。嬉しかった。
まず神棚と仏壇に手を合わせて家族から来歴を聞き、住まい方のありったけのご希望を聞く。後はひたすら古さと新しさの調和を求める。「民家再生」は己を殺してとの恩師の言葉を心に刻み、積み重なった家族の歴史を大事にしながら。新しい材には一部裏山の木を使った。
既に退職されたご両親は増築された離れに住まわれていたので、主屋は母屋は若夫婦中心にひとつ屋根の民家再生となった。古くてオシャレな民家が蘇った。
(…『信州の建築家とつくる家16』2021年より)
所在地:
長野県東筑摩郡朝日村
竣工:
2019年
施工:
奈川建設
朝日村K邸 民家再生
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松岡フラスコ
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