かわかみ建築設計室

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海野宿にて、 アレックス・カー の講演を聴く

海野宿 うだつ 民家再生

インターンの学生に解説する川上

この週末、アレックス・カーさんの講演会があると聞きつけ、東御市まで出かけてきました。
少し早めに到着し、海野宿を見学。町屋と町屋の間で防火壁の役割をする、うだつが特徴的な町並みです。

海野宿 民家再生
海野宿は今年で重伝建登録30周年だそうで、今回の講演会はそれを記念したもの。
建具や塗装の様子、看板の在り方などから、丁寧に手をかけ、守られてきた町並みであることが伝わってきます。
週末でも人はさほど多くなく、短時間でしたがじっくり見学できました。

アレックス・カー 民家再生
ギリギリまで海野宿を見学し、講演会へ。
300人の会場が、ほぼ満員でした。

講演を聞いて、川上は『明珠在掌』という言葉が一番印象に残ったようです。
明珠 掌(たなごころ)に在り。人は宝がどこか遠くにあると信じて探しまわるが、本当に価値のあるもの、大切なものは、手の中のような身近なところにあるのだ、という意味だそうです。

アレックス・カーさんの講演は以前にも聞いたことがありましたが、毎回彼から感じるのは、身近にある美しいものに気づかず、粗末に扱い破壊してしまう日本人と、日本への失望です。
しかしそれでもこうして日本で講演や古民家再生を続けていらっしゃるということは、まだ希望はあるのでしょうか。

あると信じて、続ける他ありません。

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松岡フラスコ
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